院長ブログ「インプラントコラム」
ショートインプラントの手術
今日は、右下2本のショートインプラントのオペでした。
下顎管に近いところなので、念のため術後にCTをとって、確認しました。
下顎管まできっちり2ミリの余裕をもち、
最小限のリスクで、最大限の効果を出すという満足のいくものでした。
インプラントの失敗と言うと、インプラントが取れたとか、抜けたとかいうことが思い浮かべることと思いますが、
本当の失敗は別のところにあると考えています。
例えば、今日の患者様のように下顎神経までの距離が10ミリ以下のときに、
パノラマレントゲンだけで下顎管までの距離を判断して、安易に考え、
一般的な10ミリのインプラントを、ずどんと入れたり、
ショートインプラントを入れるつもりでも、前段階のドリルを深く入れすぎたりしたりして、
下顎神経を傷つけることで、神経麻痺が出るようなことです。
傷つけ具合にもよりますが、完全に神経を分断するようなミスが出れば、
麻痺の回復も難しくなります。
こうした取り返しのつかないミスが、本当のインプラントの失敗です。
インプラントの脱落は、失敗には変わりませんが、
再手術のときに、原因を取り除き、きちんと行っていれば、次は成功します。
本当の失敗を防ぐためには、まずはCTをとって3次元的な診断をすることが第一です。
CT診断で多くのミスは防げます。
インプラントでのCT診断が一般的になってきてますので、
CTをとらずにインプラント事故が起きたら、歯科医師は責任を問われると言われてきています。
また、意外と難しいショートインプラントの技術を身につけたり、
いざというときのリカバリーの知識などを知っていたりすることも大事です。
CTの診断が全てではありませんので、オペ中の臨機応変な対応力なども必要です。
難しいケースを手がけることには、常に緊張感をもつことになりますが、
うまくいくとその分のやりがいも多く、また感謝もしていただきます。
それがうれしくて、もっと勉強したい、もっとうまくなりたいと思って、
勉強したり、設備を整えたり、と力を注いでいくことになります。


RSS

