インプラントとCT検査について
インプラント治療ではCT撮影による検査が大切です。
なぜならインプラントは骨の中に入れる治療であり、骨の状態を診断しておく必要があるからです。
CTでわかること
骨の厚み・骨の高さ・方向
例えば、インプラントにはインプラントの周囲に1ミリ以上の骨が必要です。
(直径4ミリのインプラントなら6ミリの骨の厚みが必要です。)
下あごの奥歯の場合、神経までの距離を計測し、適切なインプラントを選択します。
上あごの奥歯の場合、上顎洞までの距離を計測し、適切なインプラントや術式を選択します。
傾斜埋入などの場合の立体的な骨の形、方向を診断します。
骨の固さ
CTにより、骨の固さも診断できます。ハンスフィールドユニット値という数値で計測されます。
スカスカの骨では、インプラントの固定力も出にくくなります。
反対に固い骨では、固くてインプラントが入りにくいこともありますし、生体的には血液供給が少ないため、血液の供給を促す必要があります。
特に、抜歯即時負荷などで、インプラント当日に仮の歯を入れるような治療計画の場合には、骨の固さを知らないとならないため、CT検査で事前診断を行います。
近接する神経や組織の位置を知る
インプラントのトラブルとしては、下あごの神経を傷つけて神経麻痺を起こすことや、上顎洞に突き抜けてしまい、上顎洞炎をひきおこしたり、上顎洞にインプラントが入り込んでしまうことがあります。
反対にパノラマ(パントモ)レントゲンでは、距離がないように見えても、3次元的にはインプラントの方向と神経の走行では、明らかに位置が違い、パノラマで推測されるよりも安全性が確認できる場合もあります。
2次元的なレントゲン(パノラマ・パントモ)では、平面的な情報だけで、厚みや立体的なことはわかりません。
安易にインプラン治療を行う歯科医院も増え、CT検査を行っていれば、起こるはずのないような事故も増えています。
現在のインプラント治療の流れとしては、患者様にとっても術者にとってもCT撮影は必要な時代です。
歯科用CTの普及により、インプラント治療を多く手がけている歯科医院の多くは、ここ2,3年でCTを導入しています。(反対にインプラント治療が少ないのに高額なCTを導入する歯科医院はまずないと思われます。)
CT設備のある歯科医院はインプラントの安全性を考え、実際にインプラント治療を多く手がけていると考えて、歯科医院選びの選択肢のヒントとしてもいいかもしれません。
インプラント治療前に知っておきたいこと
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