ちょっと気になるインプラントの失敗
インプラント治療の成功率は100%ではありません。(インプラントの成功率についてはこちら)
失敗の2大原因は、「感染」と「かみ合わせ」によるものです。
インプラントの感染による失敗
インプラントの失敗原因の一つである感染には、
1. 手術時の感染
2. 手術直後の感染
3. オッセオインテグレーション獲得後の感染
とに分けられます。
1.手術時の感染
まず、清潔な手術環境下でない手術が最も感染のリスクを高めます。
例えば滅菌されてない周囲を触れたグローブで手術部位を触れるようなことは、インプラント手術で最もよくないことの一つです。
また、手術部位に抜歯前の細菌が残っているような場合も、インプラント周囲に感染を引き起こします。
この場合には抜歯時に、徹底して細菌を取り除いておくこと、インプラント手術前後の抗生剤の服用などの感染対策を施すことが大切になります。
2.手術直後の感染
不潔なお口の中では、手術部位から細菌が入り込むことがあります。
術後の抗生剤の服用や消毒などにより、感染を予防します。
3.オッセオインテグレーション獲得後の感染
インプラント周囲炎と呼ばれる歯周病と似た感染症です。
毎日のセルフコントロールを正しく行っていただくこと
メインテナンスで清潔な状態を維持することが、最大の予防法です。
インプラントの咬み合わせによる失敗
これも手術直後の問題と、オッセオインテグレーション獲得後の問題に分けられます。
1.手術直後の問題
初期固定が取れてない状態で、過度の力がかかることや、オッセオインテグレーションが得られる前に、必要以上の力がかかることが原因です。
2.オッセオインテグレーション獲得後の問題
インプラントとご自身の歯では、力の受け止め方が違い、咬み合わせの調整方法も異なります。
過度な力が加わっている場合などには、力に負けてしまい、インプラントを支える骨が吸収してしまうことがあります。
インプラント治療で最終的に人工のかぶせものが入った後も、歯ぎしりや食いしばりに対してはマウスピースを着用していただくことや、
定期健診でかみ合わせのチェック・調整を行うことが必要です。
他の失敗と原因
術者の技量不足、診断ミス、本数が少ないための構造的な問題による脱落などです。
例えば、大きな力がかかる奥歯に細いインプラントを入れるとインプラントが折れることもあります。
手術時の偶発症
下顎神経損傷による神経麻痺
上顎洞損傷による上顎洞炎
などが挙げられます。
これらの偶発症では、
程度にもよりますが、投薬や経過観察により治癒するものから重篤なケースまであります。
インプラントの脱落という形の失敗ではなくとも、患者様にとっては、心配になるケースの一つです。
予防策としては、正しい診査・診断を行い、診断に合わせた安全な治療を行うことが大切です。
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