骨の量が少なくてインプラントは難しいと言われたのですが
骨が少ない場合の対処法は大きく二つです。
1. インプラントを入れるための骨をつくる
2. インプラントが入れられる部位に入れる
インプラントを入れるための骨をつくる(骨移植)
骨移植にもタイミング的に二つの方法があります。
1. インプラント埋入と同時に骨移植
サイナスリフト(骨が少しある場合)、GBR、比較的小さい骨移植などで、インプラントと同時に骨の移植を行う方法
2. 事前に骨をつくる
サイナスリフト(骨が全くない場合)、ブロックなど大きな骨移植などで、骨をつくっておき、期間をおいてからインプラント手術を行う方法
骨移植の利点
本来歯があった部位と近い部分にインプラントを入れられるため、理想的な位置に入れられることができ、構造的な安心感があります。骨があれば、あるほど、インプラントの予知性も高まります。
骨移植の欠点
治療期間がかかります。(移植量にもよりますが、2倍以上と考えてください。)
インプラントを入れる部分以外に手術部位が増えます。
手術部位が増えれば、それだけ痛みや腫れなどの問題も増えてきます。
また、インプラント手術の部位よりも、移植骨を採取する部位の方が、腫れたり、痛んだりすることが多い傾向にあります。
少ない移植骨の量の場合には人工骨などを用い、手術部位が二つにならないようにしたりします。
(厚労省の認可の問題があり、大学病院などでは、人工骨の使用は行えない場合もあります。)
移植する骨を持ってくる場所は、親知らずの部分や下顎の前歯の部分など、骨が豊富にある場所からとなります。
大学病院などでは、移植骨量が多く必要な場合には、腰のあたりの骨やすねの骨から採取する場合もあります。
インプラントが入れられる部位に入れる(グラフトレスソリューション)
1. 傾斜埋入
主に上顎洞やオトガイ孔を避けるため、骨がある部分に斜めに入れます。
斜めのままでは歯が入らないので、土台で角度を変えます。
骨の形を3次元的に把握する必要があり、厳密な診査と、治療テクニックが必要です。
2. 短いインプラントの使用(ショートインプラント)
短いインプラントは安全ですが、強度に問題が出る場合がありますので、必要とする本数が増える傾向があります。
ギリギリの長さで埋入することも多く、技術的には、意外と高度になります。
3. 結節の利用
傾斜埋入のひとつです。上あごの一番奥などもともとは歯のなかった部分を利用してインプラントを入れます。
グラフトレスソリューションの利点
移植を伴わないことは、移植ケースより、痛みや腫れがおきにくくなります。
移植した骨が骨に置き換わる期間が必要ないため、インプラントの治療期間が短くなります。
グラフトレスソリューションの欠点
斜めに入れることに構造的な問題がでる場合があります。
極端に短いインプラントは、長いインプラントに比べて、強度に問題が出る場合があります。(必要をする本数が増えることがあります。)
技術的には高度となります。(オールオン4はグラフトレスソリューションの究極の治療方法です。)
骨の少ない場合に、骨の移植を行う場合と、グラフトレスの場合と一概にどちらが良い悪いといえません。
患者様のインプラント治療に求めるものにより、利点、欠点も変わってきます。
西船橋駅前歯科では患者様に両方の術式、利点、欠点を、患者様のお口の状態に合わせ、ご説明し、インフォームドコンセントを元に術式を決定しています。


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